高校時代に空手を学んで

私は高校生のころ空手を習っていました。と言っても部活ではなく、近所の道場に通って習っていました。
もともと武道に興味があって、空手や柔道、剣道や合気道、どの武道を習おうか悩んだあげく、通い始めたのが空手道場でした。
週に2回、2時間の稽古を欠かさず通っていました。
組み手の稽古や型の稽古、汗を流すととても気分が良く、また、自分が徐々に肉体的、精神的に強くなっていくような気がして、いつしか空手を習うことに快感を覚えるようになっていました。
しかし、稽古を積んでも自分の感覚とは裏腹に実力はなかなかつかないようで、試合の度に初戦敗退を繰り返していました。
数々の大会に出場しましたがほとんど良い成績を上げることなく2度目の夏を迎えました。
夏は空手の全国大会が開催される季節です。もちろん私も出場を夢見ていました。
全国大会に出場するためには、まず道場が所在している埼玉県の代表強化選手に選ばれなければなりません。その為には通う道場の師範の推薦が必要でした。私には残念ながら実力が不足しています。しかし、頑張りでは誰にも負けません。なので頑張って稽古する姿を師範に一生懸命アピールしました。
その努力が認められ、私は埼玉県の代表強化選手に選ばれたのです。その後行われた埼玉県代表選考を兼ねた強化合宿でも、努力が認められ、その年の埼玉県代表として全国大会に出場することになったのです。
全国大会で私が出場した競技は団体戦で、2回戦から大将として試合にのぞみました。この2回戦でチームが勝つためには私が引き分け以上の成績を残さなければなりませんでした。そして、私の対戦結果は引き分けでチームは無事勝利、3回戦へ進むことができました。私たちのチームはその後の3回戦で惜しくも敗退しましたが私にとっては充実した全国大会となりました。
この全国大会出場は私にとって大きな自信となりました。実力の不十分な私が出場できたことは、ほとんど奇跡と言って良いでしょう。しかし、努力することによって道が開かれることもあるのです。私はそんな努力を見て評価してくれた師範に本当に感謝しています。